PHARMACY

薬局内の様々な用途を受けとめコミュニティを醸成するカウンター

 

計画場所は大阪府の北部に位置する豊中市にあり駅から徒歩3分ほどの場所である。付近は静かで交通の便も良いため沢山の方々が居を構え、ご近所同士の温かみあるコミュニティがまだ存在していた。そのため元々薬局だった店舗を継承し新たな姿になった際も、その温かみのあるコミュニティを引き継ぐ計画を提案したいと考えた。また、クライアントは患者様の待ち時間の負担を少なくするため、処方箋をウェブにて受け付け、患者様に待っていただく時間なくお薬をお渡しできるようにしたいと望まれていた。
そこで私たちは、蛇行しながら内と外を連続するカウンターを計画することで、コミュニティの継承とクライアントからの要望に応えるようデザインを構築した。調剤室から始まるこのカウンターは、作業台、外部に向けての受け渡しカウンター、受付カウンターと用途を変えつつ蛇行しながら配置。最後にカウンターを跨ぐようにガラスで内と外を隔てている。街に向けて透明度が高く、人と街と密接な関係性をもつ場所として計画した。(PROCESS5 DESIGN

 

 

「PHARMACY」
所在地 大阪府豊中市本町3-14-10
オープン:2025年06月18日
設計 PROCESS5 DESIGN 武田憲昭 吉澤生馬 芳賀太綺
施工:インターテック
床面積:21.6㎡
Photo:YFT, 山田圭司郎

 

【内外装仕様データ】
〈外装〉
床:左官材仕上げ(モールテックス/ビール・インターナショナル
壁:スチールプレート焼付塗装 PBt12.5(デラクリートセメントボード/吉野石膏)下地リシン吹付仕上げ(ジョリパット/アイカ工業
天井:スチールプレート焼付塗装
〈内装〉
床:左官材仕上げ(モールテックス/ビール・インターナショナル
壁:PBt12.5二重貼り下地AEP
天井:PBt9.5二重貼り下地AEP
家具・什器:左官材仕上げ(モールテックス/ビール・インターナショナル

 

 


武田憲昭 吉澤生馬 芳賀太綺/PROCESS5 DESIGN
2006年、武田憲昭がPROCESS5 DESIGN OFFICEを設立。2009年、吉澤生馬との共同設立によりPROCESS5 DESIGNへと改名。旅館やホテルといった宿泊施設、ブライダル、店舗、オフィス、住宅まで幅広い空間の設計を手掛ける。

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