Öffen 福岡天神店

ブランドの環境への意識を店舗空間に表現

 

私たちは、福岡天神店にてサステナブルシューズブランド「Öffen(オッフェン)」の設計・施工を担当しました。Öffenは、「何を売るか」ではなく「余分なものを減らしてどう作るか」という視点に立ち、使用済みペットボトルを原料とした再生ポリエステル糸を用いて、製造から流通・販売までゼロ・ウェイストを基軸に、環境負荷の少ない事業を展開しています。店舗づくりにおいても環境配慮を徹底し、アップサイクル材を積極的に採用しました。福岡天神店では〈地域性〉×〈廃材〉をキーワードに、福岡県(糸島)産の牡蠣殻を粉砕して左官材に混ぜ、什器の脚や壁面の仕上げに活用。自然の恵みを感じられる空間を目指しました。さらに、靴の片足サンプルを再利用して什器天板を制作するなど、廃棄素材に新たな価値を与えています。こうした工夫は、Öffenの魅力のひとつである「顧客とスタッフの自然な会話」を生みやすくし、ブランドへの共感を深めるきっかけにもなります。会話や体験を含め、温かみのある空間づくりを目指しました。
「一歩ずつ、心地いいほうへ。」「“Small Steps, Big Changes.(みんなの小さな一歩が世界を大きく変える)”」という理念のもと、ブランドコンセプトを体現する店舗設計に取り組みました。(スペース

 

 

「Öffen 福岡天神店」
所在地:福岡県福岡市中央区天神1-11-1
オープン:2025年4月24日
設計:スペース 辻 菜穂
床面積:57.46㎡

 

【内外装仕様データ】
床:カーペット(CM-6006/シンコール
壁:左官仕上げ(牡蠣殻入り)
天井:AEP塗装仕上げ(N-95/日塗工)
その他:什器/天板柄・粉砕サンプル品、ベース・医療品廃棄物(REMARE) 脚・左官仕上げ(牡蠣殻入り) ソファ/張地・ポリエステル生地(Pascal テラコッタ/森傳) グリット什器/天然木シート(サペリマホガニー/北三

 

辻 菜穂/スペース
愛媛県松山市出身。武庫川女子大学 生活デザイン学部卒。アトリエ事務所アシスタントを経て、株式会社スペースにて物販店を中心に設計業務に従事。

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