SHIRUKOTTE MATSUNAGASEIKA LAB.

名物菓子をモチーフに建築空間の意匠として表現

 

1966年の発売から半世紀以上愛される愛知県を代表するソウルフード「しるこサンド」を製造する松永製菓。同社が運営する物販新店舗「SHIRUKOTTE」および新工場・オフィスのプロジェクト。建築デザインは、北欧や西洋の建築様相に多く見られる建物が連なり並ぶ姿をモチーフに、物販から生産工場など用途毎に分けられたそれぞれのボリュームや仕上げの異なる建物同士が重なり“サンド”されていく様をイメージした。お菓子づくりの歴史や背景をリスペクトし、北欧建築をイメージした建物の中に日本固有の四季折々のテイストや懐かしさも感じる“昭和レトロ感”をデザインの軸として考え、“和洋折衷”をキーワードに東洋と西洋の異なる素材や、日本の風土に根ざした屋外と屋内を曖昧に繋げた建築が融合する連続性の中での心地良さをつくった。エントランスや店内には松永製菓のしるこサンドや“松ぼっくり”をアイコニックな象徴として演出している。

 

 

「SHIRUKOTTE MATSUNAGA SEIKA LAB.」
所在地:愛知県小牧市西之島350-1
オープン:2024年9月6日
設計:スペース 根石武信(クリエイティブディレクション、設計) 根石武信 遠山 慧 鬼頭昌大
施工:スペース 宮田慎二(建築) 鈴木基紘(建築) 杉山輝彦(内装)
照明計画:ウシオライティング 山田隼人
サイン・ロゴ計画:& Rainbow Inc.
床面積:敷地面積:3800㎡ 建築面積/660㎡ 延床面積/1320㎡
客席数:32席(テラス含む)
Photo:Takuya Yamauchi Photography

 

【内外装仕様データ】
床:モルタル下地フローリング貼り 一部レンガタイル貼り
壁:ケイカル板下地レンガタイル貼り 左官仕上げ
天井:PBt12.5下地塗装仕上げ
家具・什器:木工下地化粧版仕上げ モザイクタイル貼り
その他:特注松ぼっくり型照明

 

根石武信/スペース
武蔵野美術大学短期大学部デザイン科空間演出デザイン専攻 卒業。1994 年株式会社スペース入社 。2009 年にデザインチーム Design Lab.を立ち上げ。Design Lab.事業部長/クリエイティブディレクター。2025 年 名古屋第3事業部 事業部長/クリエイティブディレクター。アパレルなどの専門店からキャリアを積み、物販店・飲食店等の商業分野、サービス分野まで、インテリアから建築まで仕事の領域に捉われずボーダレスに取り組む。JCD・DSAデザインアワード、日本空間デザイン賞KDA、日本サインデザイン賞SDAなど、受賞歴多数。

スペース
多彩な空間づくりを行う商空間プロデュース企業。主力はショッピングセンター、百貨店、専門店、飲食店など、商業施設の企画、設計、監理及び施工。そのほか、ホテルやオフィス、エンターテインメント施設、展示施設、観光施設、公園など公共施設の企画、設計、監理及び施工も手掛ける。また、内装監理業務やテナント誘致、木工什器の制作なども手掛ける。本社・東京のほか、名古屋、大阪、福岡の主要 4 都市をはじめ、全国各地に事業拠点を持つなど、地域に密着した対応力が特長。

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