Ambientec Gallery Tokyo

照明ブランドの世界観を表現し、その光を浮かび上がらせる空間

 

高品質なポータブル照明器具を取り扱うAmbientec。六本木AXISビルにオープンした都内初の直営ギャラリー「Ambientec Gallery Tokyo」のインテリアデザインを担当した。建物の吹き抜けに面して配置した展示エリアは、オリジナルのモジュール什器を使用し、Ambientecの全製品を紹介する空間となっている。4種類のフレームパーツを連結させてできあがるこのモジュール什器は2023年にAmbientecとの協働で開発し、ポータブル照明の魅力を正確に見せる「標本箱」となることを目指してデザインしたものである。今回は壁、天井と合わせてフレームを黒に塗装し、より製品とその光を浮かび上がらせる効果を狙った。展示エリアの後ろには、左官材や木材等の質感のある素材で仕上げた2つの部屋を計画。ハイカウンターとダイニングのような円形テーブルを配置し、遮光された部屋の中で実際に製品が使用されるシーンを体感できる空間とした。深いコミュニケーションを通じて製品の魅力を存分に伝える場所となることを目指した。(鬼木孝一郎/ODS

 

 

「Ambientec Gallery Tokyo」
所在地:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2階
オープン:2025年5月23日
設計:ODS 鬼木孝一郎 加藤葉月
協力:照明計画/AURORA 市川善幾
床面積:80.78㎡
Photo:太田拓実

 

【内外装仕様データ】
床:レベル調整の上タイル貼り(ワイドカーボン600角/ダイナワン) 樹脂モルタル仕上げ 塩ビカーペット貼り(2tec2CBロール ORION ROLL/スミノエ
壁:LGS組み不燃PBt12.5下地左官仕上げ(ユニプラルSLローマン/ゲーテハウス) EP塗装
天井:スケルトン 吹付塗装 軽鉄下地不燃PBt12.5下地EP塗装
その他:建具(LATI_sabbia/安多化粧合板、グレーミラー MEGR5/NSGインテリア) バーカウンター/天板・オーク巾はぎ材 側面(ユニプラルHY smoothフラット/ゲーテハウス

 

鬼木孝一郎/ODS
一級建築士、デザイナー。1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし、早稲田大学にて建築を学んだ後、組織設計事務所の日建設計に勤務。その後、デザインオフィスnendoに移り、10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年に独立し、鬼木デザインスタジオ(ODS)を設立。 現在、建築・インテリア・展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動している。一級建築士。International Design Awards 金賞(2020)、Sky Design Awards 金賞(2020)、日本空間デザイン賞銅賞(2020)等、受賞歴多数。 2019年に銀座のギャラリー「THE GINZA SPACE」にて個展「CORD/CODE」を開催。

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