鮨 うら紀

日本文化を象徴する”土”の空間が職人の技を引き立てる

 

鮨と天麩羅をカウンターで提供する「うら紀」。カウンターのみで構成される料理店においては、大将の職人の技が土台となり、心に残る食体験を提供する場となる。そこで、日本文化において現代でも命脈を保ち様々な形で私たちの生活に欠かすことのできない「土」にひかりを当てた店舗作りを行った。壁は稲藁を練り込んだ掻き落としと洗い出し、床は研ぎ出し仕上げと様々な「土」の表情を見ることができる。ファサードには、日本瓦を採用。建材の中で最も古い歴史を持つ瓦、本来の雨風を遮る機能を変換し外の喧騒を緩やかに遮る感覚的機能を持たせた。このように土の加工の工程では幾度となく人の手に触れ人の手技を介し表情を変える。ここに鮨との共通点を見出した。(石丸耕平/ブラーリー

 

 

「鮨 うら紀」
所在地:大阪府大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪GRAND CHEFS’VALLEY南館 1階
オープン:2025年3月21日
設計:ブラーリー 石丸耕平
施工:スペース
床面積:63.77㎡
客席数:カウンター8席 個室4席
Photo:浅野 豪

 

【内外装仕様データ】
床:左官仕上研ぎ出し仕上げ(梶原組
壁:LGS組みPB下地左官仕上げ稲藁練り込み掻き落とし、洗い出し仕上げ(梶原組) チェリー材練りつけ仕上げ 瓦タイル貼り
天井:AEP塗装
家具・什器:カウンター天板/檜材(徳田銘木) 腰・チェリー材(チャネルオリジナル

 

石丸耕平/ブラーリー
インテリアデザイナー。1982年大阪市生まれ。2008年〜2018年インフィクス勤務後独立。2020年に株式会社ブラーリー設立。現在は兵庫県を拠点に活動。飲食や物販、ウェディング、大型商業施設、住宅など幅広いジャンルのデザインを手がける。

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