JOTARO SAITO ginza six
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「伝統こそ最新」をテーマにモノづくりに挑戦し続ける、キモノデザイナー・斉藤上太郎氏。その世界観を、同氏が手掛けるプロダクトとのコラボレーションで生まれた織物の色彩を用い、その移ろいによって表現しました。エントランスは、「鎧×スチームパンク」をテーマに、コッパーサテンやクロム鋲、木と鉄と真鍮の象嵌を展開しています。売り場の壁面着物陳列棚は、白いセメント木毛板の乱貼りとし、システム什器を採用。1本アームの角度可変棚は、裏面のコッパー仕上げが影に温かみを溜め込みます。試着室は、21枚の襖で、大奥・御鈴廊下のように可変性を持たせました。島什器は、ミュージアムのイメージをベースとし、コッパーサテンのフレームに、グレーのセラミックスラブの収納を合わせ、繊細さと重厚さを表現しています。カフェは、H鋼の柱でS字を描き、売り場とを緩く隔てて空気感を影響し合わせ、商品を「見るだけ」から「お茶&スイーツ休憩」、そして「購入」という楽しみを店内で連続させ、完結させることを意図しました。カウンター席は紫のグラデーションの染色で色っぽく、テーブル席は銀座の空をモチーフにした織物を背景とし、蹴鞠をイメージした格子がレイヤーとなって、朝夕の逆光感を演出します。これらのデザインにより、お客様の着物姿が陰翳の中で美しさを増す空間になっています。(樋口泰輔/ベルリーナ)

JOTARO SAITO ginza six

所在地:東京都中央区銀座6-10-1 ギンザシックス4階
オープン:2017年4月20日
床面積:247㎡
Photo:ナカサ&パートナーズ
Designer:

樋口泰輔 ベルリーナ ○プロフィールへ