豆皿茶屋
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石川県金沢市には日本を代表する伝統的な城「金沢城」があり、毎日多くの観光客で賑わいます。その金沢城を中心とした広大な敷地は金沢城公園と呼ばれています。金沢城公園を訪れる人々のくつろぎの場として、鶴の丸休憩館が完成し、その中に「豆皿茶屋」がオープンしました。この茶屋では、城内の名所である橋爪門と五十間長屋を一望でき、石川県の名産品を豆皿に少しずつ盛付けた品を楽しむことができます。そこで、美しい景観に馴染むように、過度なデザインを避けた、くつろげる空間を計画しました。縁台のような「庭見の席」、車椅子対応もできるテーブル席、お年寄りや海外の方にも喜ばれる小上がり席の3つのエリアは、自然素材の竹で区分けしています。また、「高見の席」は一段高くつくり、見通しがきく席としました。
日本を訪れる観光客は年々増えており、特に城はアジアの方々に人気のスポットになっています。「豆皿茶屋」が日本の伝統文化と共に、美しい景色と建物の融合を楽しめる場となるようデザインしています。(江原まゆみ/CONSCIOUS)

豆皿茶屋

所在地:石川県金沢市丸の内1
オープン:2017年4月23日
建築設計:五井建築研究所
床面積:約91㎡
客席数:43席
Photo:高山 幸三
Designer:

江原 まゆみ  CONSCIOUS ○プロフィールへ