ホテルパーレンス小野屋
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過去と現代の美意識を融合させた空間

ホテルパーレンス小野屋は、九州一の大河・筑後川に開けた原鶴温泉郷に位置し、およそ140年の歴史を持つ日本庭園が見事な老舗旅館である。ロビーラウンジと内湯の改修計画にあたり、“福岡の奥座敷”をコンセプトに据え、かつてはこの地が旅人たちの疲れを癒す湯治場として、にぎわいを見せた時代背景からインスパイアされた、新たな出会いや発見と快適さを兼ね備えた環境づくりを目指した。
ロビーラウンジにおいては、地域性を取り入れたアート棚が空間を囲う様に配列され、中央にはラウンジシーティングやコワーキングエリア、物販エリア、その背景にはトラディショナルな日本庭園が窓一面に広がる。デザインにおいては、奥座敷をイメージした畳パターンのカーペットを始め、格天井や木格子のキャビネットなどの日本的な建築技法と、モダンツイストされたアイコニックなソファセットや照明器具を意図的にミックスさせた。
過去と現代の美が重なり合う空間にて、ゲストはこれまで体験したことのない居心地の良さと、何処か懐かしさを体現することができる。

ホテルパーレンス小野屋

所在地:福岡県朝倉市杷⽊久喜宮1841-1
オープン:2022年10月1日
設計:DESIGN STUDIO CROW 藤本泰士 久保田 諒 井上陽登
床面積:168㎡ (ロビーラウンジ)
Photo:千葉正人
Designer:

藤本泰士 DESIGN STUDIO CROW ○プロフィールへ