どうとんぼり神座 羽田エアポートガーデン店
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「神座(かむくら)」は、1986年に大阪道頓堀に開店したラーメン店である。開店当時からスタッフは皆コックコートにコック帽と、当時から斬新なラーメン店だった覚えがある。1号店はたった4坪9席の店だったが、現在は50店舗近くを展開している。今回、日本の玄関口である羽田空港内の出店することになり、「新しい日本」を感じてもらえる空間で、今や日本食の代表になったラーメンを食べていただくことをコンセプトにデザインを進めた。カラーはナチュラルな白木と朱色のほか、漆喰をイメージしたオフホワイトを使い、壁には焼き物(陶磁器)の柄のようでありラーメンの麺のようなグラフィックを使用して日本の空気感を演出。天井にはこの店の一番のデザインポイントである、社寺建築の代表的な様式の斗組(ますぐみ)の断面をモチーフにしたルーバーを取り付けて、空間に変化をつけることで「新しい日本」を感じてもらえる表現となった。空港も今は新型コロナウイルスの影響で人が少ないが、この先また世界中を行き来できるようになり、この店が世界から訪れた人のいっぱいの笑顔で埋まる日が早く来ることを願っている。

どうとんぼり神座 羽田エアポートガーデン店

所在地:東京都大田区羽田空港2-7-1 羽田エアポートガーデン1階
床面積:110.95㎡
客席数:カウンター10席 テーブル38席
Photo:adhoc 志摩大輔
Designer:

沼田行正 FIFTH DESIGN ASSOCIATION ○プロフィールへ