八百万ダイニング/つえたて温泉ひぜんや
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「つえたて温泉ひぜんや」のビュッフェダイニング「八百万ダイニング」。杖立温泉は九州の福岡県・熊本県・大分県の中央に位置し、「ひぜんや」は杖立温泉郷を代表する旅館として、熊本県阿蘇郡と大分県日田市の県境にまたがる珍しい立地のホテルです。
店内は、ホテルの最大の特徴である「熊本県と大分県の県境をまたがっている」ことを活かし、各エリアを熊本と大分の伝統工芸や伝統技術を使ってデザインしました。熊本であれば「肥後まり」や「来民うちわ」を使った照明、「い草」で編み込んだパーティション。大分であればエントランスアプローチの竹灯籠の他、竹細工や竹編み技術を使った照明やパーティションなど、それぞれが広い店内でコントラストを効かせながらリズミカルに配置されています。さらにビュッフェエリアと客席を間仕切る格子組造作には、福岡の八女提灯を500個以上吊ることで、にぎやかでライブ感のあるビュッフェエリアと、落ち着いて食事のできる客席エリアそれぞれに一体感を持たせながら区分けしています。
また、杖立温泉は杖立川を挟んだ街並みが特徴的で、毎年その川を横切るように吊られる何千匹もの鯉のぼりが川の上空を泳ぐ「鯉のぼり祭り」が有名です。ビュッフェエリアのボーダータイルのグラフィック壁面は、そんな無数の鯉のぼりが泳ぐ感動の光景をイメージしたもので、杖立温泉ならではのオリジナリティーを生み出しています。
有名な温泉街でなくとも地方の旅館やホテルには、必ずその地域ならではのオリジナリティーが存在します。国内旅行でもインバウンドでも、お客様がわざわざその場所や施設に訪れてくれる意味をつくっていくことが、今後の旅館やホテルに必要なデザインだと再認識するプロジェクトとなりました。

八百万ダイニング/つえたて温泉ひぜんや

所在地:熊本県阿蘇郡小国町下城4223
オープン:2018年4月21日
床面積:881.2㎡
客席数:223席
Photo:ナカサ&パートナーズ
Designer:

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