esquire club

元号「令和」の語源となった万葉集「梅花の歌三十二首 序文」には、次のような言葉が綴られている。
「初春の令月にして 氣淑く風和ぐ
梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす
しかのみにあらず 曙の嶺に雲移り 松は羅を掛けて盖を傾け 夕の岫に霧を結び鳥はうすものに封じられて林に迷う
庭に新蝶舞い 空に故鴈歸る
ここに天を盖にし地に坐し 膝を促け觴を飛ばす
言を一室の裏に忘れ 衿を煙霞の外に開く
淡然に自ら放し 快然に自ら足りぬ 若し翰苑に非ずは何を以てか情をのべむ 詩に落梅の篇を紀す
古と今と夫れ何か異ならむ 宜しく園梅を賦して聊に短詠を成すべし」
令和元年に発足したプロジェクトであり、esquire club(エスカイヤクラブ)は1964年から昭和・平成・令和と続く紳士の社交場として親しまれてきた。業態は和食であるが、気品あるバニーガールのおもてなしでも有名であり、そのバニーガールが映えるよう、華やかな設えと和を掛け合わせた意匠とした。モチーフに万葉集の序文を掛け合わせ、華が彩り、蝶が舞い、どのようなシーンにおいてもゲストがくつろぎ、宴に華が咲き、着物を緩めて時間さえも忘れてしまう非日常空間を演出した。(a.i.design

 

「esquire club」
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル2階
オープン:2020年6月5日
総合プロデュース:ORBIS 西塔義人 日暮大樹
設計・デザイン:a.i.design 稲田 啓 加藤 司
施工:ORBIS 日暮大樹 新山 力
金属造作:栄作工房
床面積:427㎡
客席数:91席
Photo:伊藤信彦

【内外装仕様データ】
床:御影石貼り タイルカーペット貼り ロールカーペット貼り
壁:PBt12.5下地御影石貼り 不燃ビニルクロス貼り 不燃和紙貼り 不燃シート貼り
天井:PBt12.5下地AEP
家具:ナラ突き板練り付けOSCLの上ウレタン塗装全ツヤ仕上げ

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