STAMP SCAN BOX

「STAMP」というオーダーデニムの”スキャンボックス”の設計プロジェクト。販売員もいない、製品在庫もない、そこにあるのは数点のデニムサンプルとスキャンルーム内の全身3Dスキャナーのみ、というミニマルな空間構成です。利用者はスキャンルームに入り、ガイダンスに沿って3Dスキャンをします。洋服を脱いで数秒間そこに立つだけで、3Dスキャナーが全身の5,000,000箇所をあっという間にデータ化。取得したデータは瞬時にクラウドに保存され、いつでもWEBからオーダーが可能となります。使用者自身だけで全てが完結する、全く新しい洋服の購入体験と言えます。
販売員との接触がなく、自分一人で完結する、そんな従来のアパレルとは異なる在り方のブランドであるため、従来のアパレル店舗とは違った異質な空間を創造することをテーマとし、設計をスタートしました。館である新宿マルイさんの環境と各テナントデザインは比較的温かみのある印象の空間が多かったので、あえて当該店舗は逆をいくようにクールで冷たい印象を与える色彩とトーンで構成。店内を白とグレーで統一し、デニムサンプルが浮き立つような見え方を目指しています。また、全身3Dスキャンという最新のテクノロジー体験をお客様にしていただく場所であるため、店舗デザインも光などを駆使して”テックな要素”を取り込みました。セミパーソナルで、人との接触がない、という点でコロナ禍のこの時代でも安心して使用できる店舗となっています。(浦田晶平/Old Kan

 

「STAMP SCAN BOX(スタンプ スキャン ボックス)」
所在地:東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館7階
オープン:2019年11月12日
設計:Old Kan 浦田晶平
床面積:14.3㎡
Photo:TORULABO 上甲尚弘

【内外装仕様データ】
〈店内〉
床:コンパネ下地磁器質タイル貼り(ダイナワン
壁:LGS組みPBt12.5下地指定色特殊塗装(アイズ
天井:PBt9.5下地EP
什器:ST+指定色メラミン焼き付け塗装 (クオネス)
照明:ダウンライト(大光電機) 間接照明(DNライティング
〈スキャンボックス〉
床:コンパネ下地パンチカーペット敷き
壁:LGS組みPBt12.5下地クロス貼り 幅木/堅木指定色塗装
天井:PBt9.5下地 EP
什器:3Dスキャナー(施主支給)
照明:ダウンライト(大光電機


浦田晶平/Old Kan
インテリアデザイナー。1987年北海道札幌市生まれ。2011年〜内装設計事務所勤務後、2014年〜2020年、乃村工藝社 A.N.D.にて小坂竜氏に師事。2020年Old Kan設立。飲食や物販店舗、ブライダル施設を中心に、幅広いジャンルのデザインを手がける。日本空間デザイン賞2020 ホスピタリティ部門金賞、International Property award 2018、Andrew Martin Design Award 2015,2017、APIDA 2016(香港) 入選、日本空間デザイン賞2016 入選、ディスプレイ産業賞2016 奨励賞、JCD 2013食空間部門 BEST100など、受賞多数。

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