YELLOW BASE COFFEE

長崎県の離島、対馬。ここにカフェを主体に人々が集い活動の拠点となるような場所を計画しました。オーナー夫妻の「対馬らしく、人が集まる場所でありたい」という思いを実現すべく、その場所自体が語りかけることをコンセプトにしています。対馬という土地は昔から石との関係が深く、石屋根や石垣、石の鳥居、波が力強く打ち付ける岸壁など“石のある風景”が印象的です。地域に根付いた「対馬石」に魅了された私たちは、この石を空間に取り入れることを提案。対馬の素材と職人さんたちと共にここでしかできない空間づくりを目指しました。対馬石は店舗中央に設置し、空間の重心を生み出しています。また、岸壁の柱状節理をイメージして制作したオリジナルベンチは六角柱で構成しており、立体的な組み合わせと動きを可能にしました。活動の拠点(=BASE)として未来へ向けて幾つものフェーズを持たせながら、人と空間が交わっていく風景の中で「対馬の拠点」になることを期待しています。(スタジオモブ

 

「YELLOW BASE COFFEE」
所在地:長崎県対馬市厳原町田淵808
オープン:2021年3月31日
設計:スタジオモブ 中尾彰宏 白坂奈緒子 齋藤慶和(脚本) 清水綾子(編集)
床面積:37.594㎡(売り場)
Photo:exp Atsushi shiotani

【内外装仕様データ】
床:コンクリート打ち放し
壁・天井:PB下地塗装仕上げ 壁面ディスプレイ/シナ合板t12の上クリア塗装 棚板/ハンガーバー・SUS.PLt5
照明:アクリル乳半t5+STフレームの上シルバー塗装
家具:シナ合板t20、30、35、50各クリア塗装
什器:店舗中央ディスプレイ/対馬石断面加工 エントランスゲート/フレキシブルボードt6クリア塗装


スタジオモブ
福岡と広島を拠点とした建築設計事務所。プロジェクトによって変化する「コミュニケーション」を多視点からデザインし、人々の心に感動と抑揚を与えて時間と心を動かせるような゙未来を創造することを目指している。全国各地の空間設計や建築、インテリアなどに携わる。

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