すすきのグランベルホテル 

マイクロローカリティーの考え方で、「札幌市内でも異なるローカリティーがある」という仮説をたててデザインした。街の賑やかさをそのままホテル内に取り込み、一部屋あたり2つのガラス窓の連続性が建物ヴォリューム以上の密度感をつくりつつ、繁華街からシームレスにつながる1階のエントランスではバーと一体になったレセプションでゲストを迎えるようにした。デザインテーマは『Wood&Steal』『Fun&Cozy』と『街ナカLIVELY感』。エントランスは、木とスチールとリブガラスで組まれたボトルラックとガス灯を思わせるブラケット照明が街ナカの雰囲気を館内に演出。レストランの床はダイナミックなコンクリートとフローリング、天井には木質の格子天井と大きなボールシャンデリアを用いて賑わい感を創出した。客室内は、2つの窓の間にエジソン球が3つ並んだ照明オブジェを設置し、窓まわりに街の賑わい感を採り込みながら、ヘッドボードには牧草ロールを象った多様な円形アートで空間に柔らかい居心地感を与えている。(the range design

 

「すすきのグランベルホテル」
所在地:北海道札幌市中央区南5条西2-6-2
オープン:2021年9月1日
設計:建築設計・インテリアデザイン/the range design + 青組
床面積:10,275㎡
客室数:300室
Photo:矢野紀行写真事務所

【内外装仕様データ】
〈共用部〉
床:膨張コンクリート下地マットクリアワックス仕上げ 磁器質タイル貼り 複合フローリング貼り
壁・天井:PB下地化粧シート貼り ビニルクロス貼り
家具・什器:特注家具
〈客室〉
床:タイルカーペット貼り
壁・天井:PB下地ビニルクロス
家具・什器:特注家具


寶田 陵/the range design
1971年、東京都墨田区生まれ。1993年、日本大学理工学部海洋建築工学科卒業。1993年、フジタ計画 設計部。1999年、LIV建築計画研究所。2000年、都市デザインシステム。2008年、鹿島建設 建築設計部。2009年、UDS 企画・デザイン事業部(2012〜2016年、同会社執行役員)。2016年、the range design設立。ホテル、旅館、共同住宅、商業施設、オフィス等、幅広い分野で建築設計及びインテリアデザインを手掛ける。近年ではプロジェクトにおける企画プロデュースやデザインディレクション、家具や照明器具などのプロダクトデザインにも活動の幅を広げ、新しいライフスタイルを生み出す建築・空間づくりにチャレンジしている。

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