一保堂茶舗 阪神梅田本店

「一保堂茶舗」が初めて百貨店に出店した阪神百貨店梅田本店。一保堂の商品が揃い、テイクアウトやワークショップも行う「一保堂茶舗のスーパーマーケット」として老舗茶舗が新たに展開する新店舗です。店内では、従来の商品販売機能と、日本茶のテイクアウトサービスのオペレーション動線を一つのカウンターにまとめる為、無垢板材のロングカウンターを設け、中央の円柱をぐるりと囲う様に商品やサービスを配置し、回遊性をもたせたゾーニングとしています。中央の円柱には塩川いづみ氏が描いた、お茶を楽しむトラがお客様をお迎えし、カウンターや什器の腰・壁面棚の背景・ディスプレイツールにはハタノワタル氏へ依頼し和紙を貼り、静かに、品のあるやわらかなしつらえとしています。陳列什器の背面に配置したポップなIPPODO TEAのサインは、外部面へのアイキャッチとしても機能しています。また、中央什器の腰は煎を重ねることで変化するお茶の味や風味のイメージを銅色の変化で表現し、茶は3煎までということから、この空間の境界を示しながら3本の光のラインが天井から吊られ空間を演出しています。
長い年月人々の生活にそっと寄り添ってきた一保堂茶舗の店舗として、華美にならず、静かに、しっかりと生活の中に在る。そして、これからもひとりひとりの生活に寄り添い、気付けばふとそこにいる存在であるという事を想い描きながらデザインしました。(室谷丞一郎/ジーク

 

「一保堂茶舗 阪神梅田本店」
所在地:大阪府大阪市北区梅田1-13-13 阪神百貨店梅田本店1階
オープン:2021年10月8日
設計:ジーク 室谷丞一郎 井上まりえ
床面積:60.2㎡
Photo:adhoc 志摩大輔

【内外装仕様データ】
床:既存利用
壁:PBt12.5下地左官仕上げクリア塗装 巾木/シナ合板下地の上左官材仕上げ ニッチ背面/PBt12.5下地不燃和紙貼ウレタン塗装(ハタノワタル) 中央丸柱/FGボード二重貼り下地左官仕上げクリア塗装の上グラフィック描き文字
天井:既存利用
家具・什器:カウンター/天板・四万十杉無垢板材クリアオイル仕上げ(S.H.F.W) 腰・シナ合板下地の上和紙貼ウレタン塗装(ハタノワタル) 中央什器/天板・ナラ材突き板板目柾目貼り分けの上CL塗装仕上げ 腰・SUSカラークリア銅板風塗装 ディスプレイツール/シナ合板下地の上和紙貼ウレタン塗装(ハタノワタル) サッシ面什器本体/シナ合板下地の上左官材仕上げ 地袋/シナ合板下地の上和紙貼ウレタン塗装(ハタノワタル
照明器具:吊りブラケット/SUSカラークリア銅板風塗装


室谷丞一郎/ジーク
1982年、兵庫県西宮市生まれ。2005年、大阪芸術大学卒業。2008年、ジーク株式会社。飲食をベースに、国内外及びジャンルレスにデザインに携わっている。

Share