STUDIOUS WOMENS 丸の内店

日本発のブランドを発信するセレクトショップ「STUDIOUS WOMENS 丸の内店」の店舗デザイン。1964年に竣工した丸の内二丁目ビルは、ヴィンテージマンションならぬ、ヴィンテージ商業施設と言えるような長い歴史を感じさせる建物である。その1階の角地に位置するこの区画にて、50年以上の歳月が作り出した躯体のテクスチャーを生かしながら、STUDIOUSの透明感のある世界観を表現することを目指した。
ファサードは元からある黒の大理石の外壁を残し、その間にブランドカラーである白の門構えを挿入した。黒と白を対比的に見せることで、店内をより強調するデザインとなっている。内部の素材は種類を最小限に絞り、ガラス・スチール電気亜鉛メッキ・白壁と、躯体のテクスチャーを引き立てるものを選定。長い年月の中で幾度も改装を繰り返しダメージが残る躯体を丁寧にガラスで覆うことにより、来店者がこの街の歴史を感じられるデザインとした。また、床、天井、柱にはリズミカルに連続してライン照明をちりばめ、その光が店内へと人を導く仕掛けとしている。
常に新しさを追い求めるファッションと、それのベースとなっている街の記憶。その2つの要素が混在し、引き立てあう空間を目指した。(鬼木孝一郎/ODS

 

「STUDIOUS WOMENS 丸の内店」
所在地:東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル 1階
オープン:2021年8月23日
設計:ODS 鬼木孝一郎 藤木景介
床面積:171.9㎡
Photo:太田拓実

【内外装仕様データ】
床:樹脂モルタル金鏝仕上げ防塵クリア塗装
壁:LGS組み不燃PB下地AEP 一部ミラー貼り
柱:強化ガラスt10一部銀引き加工
天井:既存スケルトン
什器:ステージ/スチール角パイプ組み電気亜鉛メッキ仕上げ 木工下地ガルバリウム鋼板 ハンガーラック/スチール角パイプ電気亜鉛メッキ仕上げ レジカウンター/木工下地ガルバリウム鋼板


鬼木孝一郎/ODS
一級建築士、デザイナー。1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし、早稲田大学にて建築を学んだ後、組織設計事務所の日建設計に勤務。その後、デザインオフィスnendoに移り、10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年に独立し、鬼木デザインスタジオを設立。 現在、建築・インテリア・展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動している。一級建築士。International Design Awards 金賞(2020)、Sky Design Awards 金賞(2020)、日本空間デザイン賞銅賞(2020)等、受賞歴多数。 2019年に銀座のギャラリー「THE GINZA SPACE」にて個展「CORD/CODE」を開催。

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