「ヘザウィック・スタジオ展：共感する建築」が3月より開催

森美術館は、「へザウィック・スタジオ展：共感する建築」を3月17日から6月4日まで、東京シティビュー（六本木ヒルズ森タワー52階）にて開催する。ヘザウィック・スタジオは1994年にロンドンで設立され、ニューヨーク、シンガポール、上海、香港など、世界各地で革新的なプロジェクトを数多く手掛ける、注目のデザイン集団。同展は、ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件を紹介する日本で最初の展覧会となり、2023年に誕生予定の「麻布台ヒルズ」（低層部）をはじめ、主要プロジェクト28件を一挙に紹介する。
へザウィック・スタジオによるデザインは、「都市計画のような大規模プロジェクトにおいても、ヒューマン・スケールを基準にする」という考えに基づいている。創設者トーマス・へザウィック（1970年英国生まれ）は、子供の頃、職人が作った小さなものに宿る魂に心を躍らせていたという。こうした魂は大きな建築や空間にも込めることは可能なのだろうかという問いが、デザインの原点となっている。そのような考えのもと、へザウィック・スタジオは、土地や建築物の歴史を学び、多様な素材を研究し、伝統的なものづくりの技術に敬意を払いながら、最新のエンジニアリングを駆使して、斬新な空間を生み出しているという。
本展では、「ひとつになる」「みんなとつながる」「彫刻的空間を体感する」「都市空間で自然を感じる」「記憶を未来へつなげる」「遊ぶ、使う」という六つの視点でプロジェクトを紹介。会場内には、50年ぶりにリニューアルされたロンドン市内を走る2階建てバスの原寸大模型や、多様なプロジェクトの模型、素材サンプルなども展示される予定。