Asahi Terrace

社員のコミュニケーションを活発化させるラウンジ

アサヒグループの社員及び招待客様用のラウンジスペースのデザイン。ビールジョッキと炎を連想させる形状が特徴的なアサヒグループ本社ビルの13階に位置し、隅田川と浅草の街を一望できるロケーションとなっている。「Asahi Terrace」と名付けられたこのラウンジスペースは、夜はビールをはじめとするアサヒグループの飲料を楽しむことができ、日中はプレゼンテーションや撮影が行える場所となることを求められた。
高さ875mmの腰壁がある水平連続窓から見える景色を最大限に生かすことを目的に、ラウンジ全体に視点高さが変化する仕掛けをデザイン。窓際には2段で座ることができる階段状のベンチを設け、また床の高さを上げたエリアにはゆったり座れるチェアを配置し、景色を楽しみながら過ごせる空間とした。中央の大きなハイカウンターは、80年以上に渡り社員の手で守り続けられた「アサヒの森」のヒノキ材を使用。照明は調光調色が可能な器具を全面的に採用し、様々な時間帯や使い方に対応できるものとした。社員の方々が楽しみながらアサヒグループの製品や活動に触れられ、活発なコミュニケーションの場所となるようなラウンジスペースを目指した。(鬼木孝一郎/ODS

 

「Asahi Terrace」
所在地:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
オープン:11月1日
設計:ODS 鬼木孝一郎 藤木景介
照明設計:Equal.studio 栗田和樹
床面積:135.9㎡
Photo:太田拓実

【内外装仕様データ】
床:モルタル下地薄塗り左官金鏝仕上げ(ユニプラルHY+/ゲーテハウス) 木軸根太下地フローリング貼り(カバ複合FL/ティンバークルー
壁:PBt12.5下地薄塗り左官金鏝仕上げ(ユニプラルHY+/ゲーテハウス
天井:PBt12.5下地EP
家具・什器:ロングカウンターテーブル/天板・アサヒの森ヒノキ集成材(無節)ウレタンクリア 脚・鉄骨下地StPLt1.6曲げ加工焼付塗装 ハイスツール(DEJA-VU STOOL/マジス)ポリッシュ仕上げ ラウンジチェア(Standard Collectionアームチェア/HIDA
その他:照明器具/調光調色ライト(Synca/遠藤照明


鬼木孝一郎/ODS
一級建築士、デザイナー。1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし、早稲田大学にて建築を学んだ後、組織設計事務所の日建設計に勤務。その後、デザインオフィスnendoに移り、10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年に独立し、鬼木デザインスタジオを設立。 現在、建築・インテリア・展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動している。一級建築士。International Design Awards 金賞(2020)、Sky Design Awards 金賞(2020)、日本空間デザイン賞銅賞(2020)等、受賞歴多数。 2019年に銀座のギャラリー「THE GINZA SPACE」にて個展「CORD/CODE」を開催。

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