スカルペッタ東京

自然的な表現と日本文化を融合させたイタリアンレストラン

ニューヨークから東京に初進出するイタリアンレストラン「スカルペッタ東京」。広がりを感じると同時に落ち着きもある、天井高約5mのオープンな空間をデザインし、その空間を日本文化のシンボルである桜のモチーフを基調に季節の花や植物で埋め尽くしました。自然でミニマルでシックな美的センスでデザインされた花々や植物、木々はホワイエ、バー、間仕切り壁のアーチを超えて連続し、季節というコンセプトを強調します。デザインチームは、原点であるニューヨークのムーディーで社交的な雰囲気を維持しながら、くつろげるブースやバーのハイスツールなどを含む様々な座席レイアウトを取り入れました。さらに、ペンダント、ブラケッ ト、タスクライトなど様々な形の照明を特注で設ることで、照明器具が長年そこにあったかのような印象を演出し、空間にアクセントを加えています。
レストランには2つの個室と植物に囲まれた屋外テラスに開放できる大きなメインダイニングルームがあります。メインダイニングルームを区切るように配置された、アーティストのYael Caffreyの絵画は、感覚に訴える表現に富んだタッチでアースカラーを混ぜ合わせ、調和と温かみを吹き込むと同時に、記憶の痕跡を明らかにします。また、空間の高さを強調するために、デザインチームは2段の折上天井とともに装飾的なフルート(丸型)やスカラップ模様と呼ばれる貝殻状のパターンをあしらった壁や柱を取り入れました。ヒューマンスケールと手触りの感覚を残しながら、日本の植生にみる四季の移ろいに触発された模様や色をダークウッドと組み合わせたように、有機的で温かみのあるマテリアルを重ねています。この他、モダンなステンドガラスをモチーフとした4色の淡彩で彩られた3つの大きな鏡を取り入れ、空間の広がりを演出しています。フルハイトのガラスファサードに囲まれたコーナー部には、戦略的にバーを計画することでレストランの路面に沿った立地を活かしています。メインレストランをバーと分ける開放的なアーチ道と波型板ガラスの壁がレストランのお客様や通行人にドラマチックな風景を提供しています。

 

「スカルペッタ東京」
所在地:東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー1階
オープン:2022年10月
設計:CRÈME 相崎 準 川端康資
協力:照明計画 Worktecht 造作 乃村工藝社 家具・木造作 オリバー
Photo:Yasuyuki Takagi

【内外装仕様データ】
床:カーペット敷き コンクリート下地ウォールナット材フローリング貼り
壁:塗装仕上げ クロス貼り
天井:ホワイトオーク材貼り 一部ウォールナット材モールディング仕上げ 塗装仕上げ ファブリック張り

相崎 準/CRÈME
2004年、CRÈME設立。デザイン分野の様々な専門分野を背景に持ち、家具デザイン、ブランディング、レストラン、ホテル、商業空間を含む広範囲なプロジェクトを世界的に展開している。ブルックリンのウィリアムズバーグと東京に拠点を構え、ローカルとグローバル両方の様々な文化的影響と資源の中に身を置く。数々のメディアで特集されている他、2021年インテリアデザインベストオブイヤー(ブランディング部門)、中規模ホテルロビー部門ホスピタリティデザインプロジェクト賞、中規模ホテル客室部門ゴールドキー賞など、多数の賞を獲得している。

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