109シネマズプレミアム新宿

街の喧騒から切り離された映画のための非日常空間

ホテルとエンターテインメントの複合施設である「東急歌舞伎町タワー」内にある、シネマコンプレックス「109シネマズプレミアム新宿」のパブリック基本構想・ラウンジデザインを担当。「109シネマズ」の新ブランドとして新たな体験を生み出すため、観賞の本質的を求めデザイン検討を行った。
都会で暮らす我々は、日常的に様々な「ノイズ」にさらされている。本計画ではその「ノイズ」を遮断し、映画を五感で体験し、集中できる環境を目指した。都市の喧噪から離れ、感性をひらき、映画と向かい合える時を生み出すため、気持ちを切り替える漆黒のゲートを抜けた先に鑑賞者専用ラウンジを設けて、ウェルカムコンセッションが来場者を迎える。また、バーを併設し観賞前のくつろぎと豊かなコミュニケーションを育む。さらにプレミアムシート「CLASS S」の利用者のみが、鑑賞後に入室し余韻に浸ることができるプレミアムラウンジ「OVERTURE」を設置した。音響は世界的音楽家・坂本龍一氏が監修。ラウンジの楽曲も坂本氏が書き下ろしている。(大久保敏之/フィールドフォー・デザインオフィス

 

「109シネマズプレミアム新宿」
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1-29-1 東急歌舞伎町タワー9、10階
オープン:2023年4月14日
パブリック基本設計構想、ロビーエリアデザイン:フィールドフォー・デザインオフィス 大久保敏之
総合監修、シアター設計:TEXTURE DESIGN OFFICE
建築設計:久米設計・東急設計コンサルタント共同設計企業体
パブリック設計、家具アート:髙島屋スペースクリエイツ
照明計画:大光電機
床面積(シネマ専有部分):4190㎡(9階2090㎡、10階2100㎡)
スクリーン数:8
客席数: 725席
Photo:ナカサ&パートナーズ (一部フィールドフォー・デザインオフィス提供)

【内外装仕様データ】
床:タイルカーペット貼り(一部ラグ敷き)
幅木:ウオールナット調木材染色t6貼り
壁:木目調クロス貼り
天井:木目調シート貼り+AEP(黒)


大久保敏之/フィールドフォー・デザインオフィス
人類初の月面着陸の年に地球に生まれる。幼少、文字よりも先に秘密基地の断面図を描く。企業のイノベーション・知識創造をデザインで実現する為、CIからインテリア・ランドスケープの隔てなく最適なデザインを提案。シネマコンプレックスを多数担当。アミューズメントの「遊び心」をクリエイティブワークプレイスへと展開。ここ数年は成長するアジアの企業も担当する。https://www.field4.co.jp/staff/t-okubo.html

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