新宿サブナード

街の躍動感と憩いの場の緑を地下空間に表現

新宿エリアの地下街「新宿サブナード」の開業50周年を記念した全館リニューアルプロジェクト。発展する新宿東口や歌舞伎町を表現した「躍動感」と、憩いの場としての緑や多様性を表現した「自然」を掛け合わせた「アーバンジャングル」をデザインキーワードとして、都市の地下に緑あふれる遊歩道の提案を行った。まず、2つのゲートを設置して人を誘い、豊かな緑の広場と、地域の個性を取り込んだ8つのテーマの通路デザインを設け、居心地と共に分かり易さを高めながら、さらに東西通路に北と南の呼称を加えることで場所を明解にした。また、新設されたエレベーターや多目的トイレと共に、安心安全を超えたホスピタリティを持つ憩いの場として、ベビーラウンジ、パウダーラウンジなどの多様な来街者のニーズに応える利便施設を新たに提案している。
学生時代に通った思い出深い歌舞伎町の環境整備に関わることができたことに感謝しつつ、このリニューアルにより駅前や歌舞伎町との立体的回遊性が高まることで、この地域が一体となり発展していくことを祈念している。(大久保敏之/フィールドフォー・デザインオフィス

 

「新宿サブナード」
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1
オープン(リニューアル):2023年9月1日
設計:ピーディーシステム 中村光希 町田 睦 池上千晶
デザイン監修:フィールドフォー・デザインオフィス 大久保敏之
照明計画:コイズミ照明 吉山侑希 世良由利子 河野昂太郎 ハドル 竹本佳司
床面積:38,343.73㎡
Photo:ナカサ&パートナーズ 辻谷 宏

【内外装仕様データ】
床:長尺ビニールシート貼り(アスクレアインターナショナル
壁:AEP 化粧塩ビシート貼り(3M)
天井:AEP アーティフィシャルグリーン(グリーンディスプレイ
その他:家具/メラミン化粧板 照明/太陽光照明(ラフォーレエンジニアリング



(左から)
中村光希/ピーディーシステム
1986年埼玉県生まれ。2005年芝浦工業大学環境システム工学部入学、建築とそれを取り巻く環境について学ぶ。2009年卒業後、株式会社ピーディーシステム入社。主に生産施設、商業施設の設計に携わる。

大久保敏之/フィールドフォー・デザインオフィス
人類初の月面着陸の年に地球に生まれる。幼少、文字よりも先に秘密基地の断面図を描く。企業のイノベーション・知識創造をデザインで実現する為、CIからインテリア・ランドスケープの隔てなく最適なデザインを提案。シネマコンプレックスを多数担当。アミューズメントの「遊び心」をクリエイティブワークプレイスへと展開。ここ数年は成長するアジアの企業も担当する。

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