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「みなとみらい21中央地区52街区開発事業」着工、2027年5月の竣工予定

大和ハウス工業株式会社と株式会社光優は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにおいて、世界初のゲームアートミュージアム、地域熱供給プラント、オフィスを併設した「みなとみらい21中央地区52街区開発事業」に着工した。当事業はミュージアム棟とオフィス棟からなり、竣工は2027年5月の予定。
「みなとみらい21地区」は1983年に開発を開始し、多くの企業や商業・文化・娯楽施設、大型国際会議場が集まり、ウォーターフロントの景観を活かした街並みが整備されている。現在、約186万㎡ある地区全体のうち、開発可能な宅地の開発進捗率は約96%と、街の完成が近づく。
今回のプロジェクトは「みなとみらい21地区」で一番広い「中央地区」52街区の開発となる。敷地の南側には、世界初の最先端CG技術を用いた体験もできるミュージアム、敷地の北側には、様々な業種に対応可能なオフィスと店舗などを構えるオフィス棟、地下には、脱炭素社会の実現に向け、地域熱供給プラントを設置する。
ミュージアム棟とオフィス棟の間にはデッキを設け、周辺の街区との繋がりも形成するなど、「まちを楽しむ回遊性の強化と国際的魅力あふれるビジネス・文化・交流複合拠点を整備したSMART OASISの実現」をコンセプトに、本事業全体の緑地率約30%を目標とし、活気あふれる街づくりに貢献できる事業を目指す。
世界初のゲームアートミュージアムではゲームの映像やキャラクターデザイン、メインビジュアル、サウンドといった様々な要素をアートとして捉えた展示や、CG技術を使用した体験ができるようにするなど、世界中のゲームファンが集う場所となることを目指す。外観デザインは“生命”をイメージした螺旋状の形状で、ミュージアムの外にある約3,000㎡のアートガーデンは、日中は四季折々の植物を楽しめ、夜はプロジェクションマッピングを使用してゲームの世界観を演出する。
地下に設ける地域熱供給プラントは、高効率な地域冷暖房システムを用いて、みなとみらい21中央地区内全体にエネルギーの安定供給を行い、街の環境性向上に貢献。同地区内の熱供給の約20%を供給できる大規模なプラントとなる。
オフィス棟の4〜29階は、1フロア当たり約2,700㎡の無柱空間となり、柔軟なレイアウト変更が可能。18階と24階の2フロアは、大型の什器や設備も配置できるフレキシブルフロアとし、ラボやテストキッチンなど様々な業種に対応する。1階は店舗と駐車場、2〜3階はカフェや店舗、ワーキングラウンジなどの交流の場を充実させ、人や知識が出会い、新しいアイデアを創出する「イノベーションプラットフォーム」の運用を目指す。
さらに、災害や事故が発生した際は事業が早期復旧できるよう、免震システムを導入。非常用発電機や貯水タンクが設置され、電力や水等は連続72時間使用可能で、水や食料、毛布などを備蓄した防災倉庫も設置予定。
オフィス棟の屋上には太陽光発電設備を設置するとともに、建物環境性能の評価において高水準となる「ZEB Oriented」をはじめ、高い環境性能を実現する。

 

 

「みなとみらい21中央地区52街区開発事業」
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1-2
敷地面積:11,818.44㎡
建築面積:7,308.73㎡
延床面積:113,898.83㎡
建物用途:事務所、店舗、美術館、地域冷暖房施設
設計:株式会社久米設計
施工:株式会社フジタ・大和ハウス工業株式会社特定建設工事共同企業体
着工日:2024年2月22日
竣工日:2027年5月30日
オープン予定:2027年7月

 

【オフィス棟】
構造・規模:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造・地上29階、地下2階、塔屋6階建て
駐車台数:193台(うち荷捌き10台)
店舗数:5店舗
事業主体:DKみなとみらい52街区特定目的会社

【ミュージアム棟】
構造・規模:鉄骨造・地上3階建て
店舗数:1店舗
事業主体:株式会社光優

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