ABE galerie_TOKYO

手仕事から生まれる多彩な袖壁がアート作品を引き立てる

 

木製ドア、建具、家具のトータルサプライヤーである「阿部興業」の新宿本社1階のインテリアデザインを担当。「ABE galerie_TOKYO」は「画廊」をコンセプトに計画され、組子、金箔、漆などの伝統的な工芸技術を応用して制作した木製ドアと共に、障害をお持ちのアーティストたちの絵画を展示する空間となっている。
木製ドア、絵画の各作品の間には仕切りとなる袖壁を計画。左官材で仕上げた袖壁は、円弧を描いて天井の下がり壁とつなげ、視界に入る情報を制限することにより、作品1点1点に集中して鑑賞できる仕掛けとした。また、この仕切りをファサードと並行に5枚並べ、奥の壁面をミラー仕上げにすることで空間全体に連続感と伸びやかさを与えている。展示空間の床には壁面と同じ左官材で仕上げたタイルを採用。職人により丁寧に施された左官仕上げは、「手仕事」が生み出す豊かさを大切にするブランドの理念を反映したものとなっている。
「個」として強さのある各作品にフォーカスした場であると共に、それが集まった「集合」としての画廊にアイデンティティを同時に持たせることを目指した。(鬼木孝一郎/ODS

 

 

「ABE galerie_TOKYO」
所在地:東京都新宿区新宿1-7-10
オープン:2025年10月
設計者名:ODS / 鬼木デザインスタジオ 鬼木孝一郎 藤木景介
床面積:100.4㎡
Photo:太田拓実

 

【内外装仕様データ】
床:モルタル下地塩ビ織カーペット貼り(2tec2 ECLIPSE/スミノエ インテリア プロダクツ) 特注左官タイル貼り(ゲーテハウス
壁:PBt12.5下地薄塗り左官仕上げ(ユニプラルHY+ 特注色/ゲーテハウス) AEP塗装
天井:PBt12.5下地AEP塗装

 

鬼木孝一郎/ODS
一級建築士、デザイナー。1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし、早稲田大学にて建築を学んだ後、組織設計事務所の日建設計に勤務。その後、デザインオフィスnendoに移り、10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年に独立し、鬼木デザインスタジオ(ODS)を設立。 現在、建築・インテリア・展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動している。一級建築士。International Design Awards 金賞(2020)、Sky Design Awards 金賞(2020)、日本空間デザイン賞銅賞(2020)等、受賞歴多数。 2019年に銀座のギャラリー「THE GINZA SPACE」にて個展「CORD/CODE」を開催。

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