












街の景観と文化、ホテルのホスピタリティをジャパニーズカジュアルモダンをテーマに表現
「スイスホテル南海大阪」は、2003年に日本発の「スイスホテル」として開業して以来、ホテル独自の高いホスピタリティで大阪・ミナミを象徴するホテルとして知られている。なんば駅と直結している為、交通の便も非常に良い。この度、改修計画の対象となった客室「スイスセレクトルーム」は、全客室の中でも中級グレードに位置し、他エリアと同様にホテルの個性、つまりスイスホテルらしさを表現する事が前提の上で、インバウンドを意識した“スイスホテルでしか実現出来ないジャパニーズカジュアルモダン”をテーマにした環境作りが求められた。
まず、EVホールに降りると、大阪ミナミのメインストリートである御堂筋のイチョウをアクセントにしたカーペットデザインが廊下まで繋がり、期待と高揚が共存する様な演出を行っている。各客室の扉には、地元・大阪の伝統工芸でもある“河内木綿”で用いられる色彩・パターンをユニークに施した。客室内は、白木と藍染色を基調としたカラースキームで構成し、日本らしさをカジュアルに取り入れる事で明るく快適に過ごせる環境となる様に配慮した。ヘッドボードのアートワークにおいてもイチョウの葉をアイコンとしており、部屋から望める美しいイチョウ並木の風景を、この地域ならではの“ジャパニーズモダン”と解釈して再構築を行ない、家具や照明器具などのFF&Eアイテムに対しても、アップテンポな色彩とアイコニックなフォルムなデザインでまとめている。(DESIGN STUDIO CROW)
「スイスホテル南海大阪/スイス セレクト ルーム」
所在地:大阪府大阪市中央区難波5-1-60
オープン:14〜15階/2017年9月 24〜25階/2025年3月 26〜27階/2018年8月
設計:DESIGN STUDIO CROW 藤本泰士 久保田 諒
床面積:14〜15、24〜27階/PA930㎡、GR4,250㎡
客室数:14〜15、24〜27階/161室
Photo:SS TOKYO(24〜25階)
【内外装仕様データ】
床:ロールカーペット(アキスミンスター/川島織物セルコン) 置き敷ラグ(ハンドタフテッド/川島織物セルコン) 無垢材フローリング貼(オーク材パーケット貼り/ティンバークルー) 磁器質タイル貼り(グレー色/平田タイル)
壁:織物調ビニルクロス貼り(リリカラ) オーク材突板貼り(板目パターン貼り/ティンバークルー)
天井:EP塗装(指定色) 無地ビニルクロス貼り(サンゲツ)
家具・什器:スチールSOP塗装3分ツヤ メラミン化粧板貼り(アイカ工業) スチール真鍮色ブラスト仕上げ オーク材突板貼り板目ウレタン塗装(指定色)

藤本泰士/DESIGN STUDIO CROW
1983年、愛知県生まれ。10代から三重県に移り工務店に就職。現場作業員として様々な経験を積む。その後、名古屋のデザイン学校を卒業後、上京して2005年から株式会社スーパーポテトに勤務。2009年からハーシュ・ベドナー アソシエイツ(HBA) 東京オフィスに勤務。その他2社のデザイン事務所勤務を経て、2013年にDESIGN STUDIO CROW設立。現在は全国各地のホテルプロジェクトや高級業態の飲食店など、多くの商業空間を中心に手掛けている。







