BiOStyle Clinic OSAKA

再生医療の先進性をアートとマテリアルで表現し利用者の信頼感を醸成する

 

大阪の中心部に位置する「Bio style clinic Osaka」は、再生医療を専門とするクリニック。課題は、最先端の再生医療という領域が持つ「未知」や「専門性の高さ」を、来院者に不安ではなく信頼として感じてもらう空間をいかにつくるかという点だった。医療の先進性を前面に出せば無機質になり、柔らかさを優先すれば専門性の説得力が薄れる。そのバランスをどう成立させるかがデザイン設計の中心的な問いとなった。
目的として据えたのは「現在から未来へ」という理念を素材と意匠を通じて空間に翻訳すること。木、漆喰、石タイルという時間を経ても変わらない素材でモダンな和の空間を構成し、そこにアートを配置することで、伝統的な落ち着きと先端医療の知性を共存させることを目指した。アートには画家ハタノワタル氏に、遺伝子や細胞をテーマとした作品を描き下ろしていただき、目には見えないが誰の中にも存在するモチーフを、有機的な筆致で表現してた。
ゴールは、来院者が施術を受ける前から自身の変化の物語が始まっていると感じられる空間をつくること。素材の静けさとアートが示す生命科学への眼差しが重なり合い、単なる医療施設ではなく「若さと健康を再定義する場所」としての体験を実現した。(斎藤永聖/JESTO

 

 

「BiOStyle Clinic OSAKA」
所在地:大阪府大阪市西区西本町2-1-30 Crest Court 靭公園 1、2階
オープン:2026年7月1日
設計:JESTO 斎藤永聖
グラフィック:JESTO
アート:ハタノワタル
照明計画:モデュレックス
施工:合同会社美星
床面積:560㎡
Photo:JESTO 藤井伸一郎

 

【内外装仕様データ】
床:タイル貼り(名古屋モザイク工業) フローリング(アトムカンパニー
壁:左官仕上げ 突板化粧板(伊千呂
天井:PB下地AEP塗装
その他:什器/化粧板仕上げ(伊千呂) カウンター/左官仕上げ(モールテックス/BEAL International

 

斎藤永聖/JESTO
1983年、東京生まれ。大学で経済学を専攻。2010年、株式会社JESTOをスタート。
現在は日本、台湾を拠点に、ブランディングデザイン、インテリアデザイン、グラフィックデザインなど幅広く手がけている。

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