HOUSE OF MINAMI AZABU
  • 住宅
  • 東京

東京港区に建つ低層マンション一室の、全面改修計画である。
南向きに位置したこの邸宅では自然光を最大限に活かし、バルコニーから入る採光によって時間とともに外から内へと緩やかな陰影が差し込む。インテリアはこの陰影を逆らわぬよう、表情豊かなマテリアルや、鏡面塗装のキャビネットなどを配置している。マテリアルは、生活されるクライアントの個性がより良く浮き上がるよう、全体を白からグレー調の彩度を抑えたカラースキームで構成している。
エントランスは、リビングへ向かうドアの脇をガラスで仕上げているためバルコニーからの自然光が漏れ、その先にある部屋の雰囲気を予感させる。対照的にこのドアは、編み込まれたレザーで仕上げ、存在感のあるドアとしている。
当初は仕切られていたリビングとキッチンをオープンキッチンとし、バルコニーからの採光をリビングダイニング全体に広がるような構成とした。日中の採光による豊かな陰影を、夜には随所に施された間接照明によって、日中とは異なる光の陰影が感じられるようになっている。

HOUSE OF MINAMI AZABU

所在地:東京都港区
オープン日:2020年4月1日
床面積:154.2㎡
撮影:Tomooki Kengaku


Designer:

神田亮平 Roito ○プロフィールへ