アスプルンドが取り扱うNATURESCAST®(ネイチャーズキャスト)は、小枝や樹皮等の農業廃棄物を環境に配慮した独自の水性バインダーで固め、アップサイクルしたサスティナブルな素材。コルクに似た天然素材ならではの風合いがあり、2014年以来、4.43トン以上の廃棄物を用いてきた。同製品には生物分解性があり、再リサイクルも可能で、2020年にはCradle to Craidle(C2C)認証を取得している。同社は、本素材を活用したテーブルを3種類、照明はドーム型の大きいタイプと、小ぶりなペンダントライトをそれぞれ3種類を展開している。
NATURESCAST®
https://www.asplund-contract.com/news/11380/
アスプルンド
https://www.asplund-contract.com










中日ステンドアートが運営する装飾ガラスデザイン研究所では、ステンドグラスの端材や鏡、太陽光パネルなどの産業廃棄物である廃ガラスを再活用し、人造大理石のテラゾーにアップサイクルするプロジェクト「RURI to ISHI」を始めた。素地の色とガラスの色により多彩な表現が可能で、テラゾーの中にロゴやサインを入れることもできる。
海外からの製品輸入に使われている運搬用のパレットは、年間で数千万枚廃棄されている。エスコット株式会社が運営している「PALLET DEPO」は、この廃パレットを買取り、再生して、什器としてレンタル・販売し、木材資源の有効化を広げていこうというパレットリユースプロジェクト。加工の自由度や耐久性だけではなく、組み合わせることで様々な形状やサイズ展開ができるブロック型什器として活用され、イベントや展示会、店舗ディスプレイとしてニーズが高まっている。



田島ルーフィングが販売しているコンポジションタイル「ツチナギ」は、既存の原材料を卵の殻に置き換えた、環境負荷低減に寄与するバイオマス製品。タイル1枚あたり約25個分の卵の殻が含まれ、あえて粒の大きい卵の殻を採用することで、リアルな土の風合いを表現している。土の色合いをイメージしたブラウン系のベースカラー4種を展開している。










木製の割り箸が紙製品などに再利用されている一方で、年間約43億膳が輸入されている竹割り箸は、繊維が強いため再利用されずに廃棄されている。TerrUP(テラップ)は、この飲食店やホテルで廃棄されている竹割り箸を再活用した家具を、オーダーメイドで制作・販売している。同ブランドのテーブルシリーズは、割り箸の模様を活かしながら、滑らかな触り心地に仕上げた天板に加え、選べる特注のアイアン脚も特徴。



造船会社、建築会社、PR会社の異業種3社で運営する「瀬戸内造船家具」は、愛媛県今治市の地場産業である造船業発のアップサイクルブランド。同社が製造・販売する家具は、これまで市場にあまり流通せず、焼却処分されてきた造船所の足場板(国産の杉板)を再活用している。板の厚みが50mmあり、古材独特の風合いと重厚感があるのが特長。


約3万年前に、南九州の姶良カンデラの噴火によって発生した巨大火砕流が堆積し形成された、最大150mもの厚さで積み重なっているシラス台地。リリカラ株式会社は、この南九州の厄介ものであるシラス台地の“シラス”の特性を活かした壁紙「シラスクロス」を販売している。シラスは、非晶質の割合が60~80%占める特異な性質をもった“マグマセラミック”で、消臭・分解・抗菌・イオン化などの優れた機能を発揮する。さらに、壁紙を作る工程も人間の手を使うローテク製法にこだわり、エネルギー消費や地球環境への負荷が少ないのも特徴。本製品は、JCD「PRODUCT OF THE YEAR 2023」のサステナブル・プロダクト賞に入賞している。
島村楽器は、顧客からの廃棄楽器や耐用年数を過ぎた部品、また小・中・高等学校などからの依頼により引き取った廃棄楽器を集め、これらを素材としたインテリア製品を制作・販売している。売上から販売諸経費を除いた利益の全額は、寄付金や楽器購入資金にあてられ、国内外を問わず楽器演奏の機会を得にくい子どもたちへの寄贈を目的としている。本プロジェクトで使用される廃棄楽器は、新品同様にキレイにするのではなく、多少のキズや汚れ、経年によるくすみなどは「長年使い込まれたことによる証し」として残し、ウォールシェルフやミラー、サイドテーブル、スタンドライトなどのインテリア製品へアップサイクルしている。

世界中から広島平和記念公園へ捧げられ、年々増加していく「千羽鶴」を、どのように活かすかは広島市にとって課題の一つだ。丸栄株式会社は、広島市から正式に提供された平和記念公園の折り鶴を紙吹雪状にし、カキ殻粉末(広島県産)と練り合わせた平和への思いが伝わる壁面仕上げ材「貝適空間Hiroshima折り鶴」を製造・販売している。同素材は、カキ殻のソフトな白色と折り鶴のカラフルな色合いで壁を仕上げることができるのが特徴。また、カキ殻の多孔質構造により、調湿・清浄効果が優れ、部屋を心地よく過ごせる快(貝)適空間にする。


輸入ファブリックを販売しているナショナルインテリアは、環境に配慮したSD(ソリューションダイ)を採用したカーペット「OCEAN SD」を販売している。ソリューションダイは、原料段階から染色することで最大60%の水の使用量が節約でき、CO2の排出量、エネルギー消費を削減できる染色方法。また、染色堅牢度が高いため、色褪せがしにくく、汚れが入り込みにくいのも特長。同社では、OCEAN SD含め、本工程を採用したSDシリーズを9アイテム展開している。



